「きつねダンス」で興味深いのは、パフォーマンスにあれほど熱心な新庄監督が、興味を示していないように見えることだ。新庄監督にとっては「自分のアイデア」がすべてであり、チアガール部門の責任者が考案したとされる「きつねダンス」に、あとから乗っかるのはよしとしなかったのだろうか。しかし、そのことで微妙な空気が流れつつある「新庄日ハム」のイメージと「きつねダンス」が切り離された感がある。
清宮幸太郎や、エースの上沢直之、杉谷拳士などは、このダンスが本当に気に入ったようで楽しそうに体を動かしていた。多少なりともチームの空気が軽くなったかもしれない。
来年からは新球場「エスコンフィールド北海道」
北海道日本ハムファイターズは2003年に東京ドームから札幌ドームに本拠を移して以来、高い球場使用料を支払い続けてきた。しかも指定管理者になることができず、場内の物販や広告収入も十分に得ることができなかった。
札幌ドームを運営する札幌市など第3セクターによる運営会社は終始強気で、折り合いをつけることができず、話し合いは決裂、球団、日本ハムグループは札幌近郊の北広島市に用地を確保し、新球場を建設した。来年からは、この「エスコンフィールド北海道(ES CON FIELD HOKKAIDO)」が日本ハムファイターズの本拠地となる。
筆者は6月に日ハム戦を観戦した折に、新球場も視察したが、野球だけでなく物販や飲食、宿泊、レジャーまで備えた「ボールパーク」の壮大なスケール感に圧倒された。
新庄監督の続投が決まった日本ハムは、来季、この球場で開幕戦を迎える。戦力補強は急速には進まないだろうから、ペナントレースはどこまで期待できるかわからないが、この真新しいボールパークで見る「きつねダンス」は、清新な魅力でファンを喜ばせることだろう。
願わくば「きつねダンス」の「もうちょっと見たい」と思わせる「舌足らずの魅力」のようなものはキープしてもらいたい。1試合で何度も踊るとか、いろんなバージョンを作るとか、こだわりが「悪乗り」になればすぐに飽きられる。そのあたりの「さじ加減」をお願いしたいところだ。それはファンサービス全般にも言えるかもしれないが。
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