日本マイクロソフト、社長交代決めた理由

グループきっての優等生にもかかわらず

ツートップ体制に移行後は、社長に就任する平野副社長(写真右)がモバイルやクラウド事業の強化など本業に力を入れる一方、会長になる樋口社長(写真左)は日本の政財界での活動に積極的に取り組む方針だ(撮影:尾形文繁)

15年振りにツートップ体制へ移行する。3月2日、7月付で平野拓也副社長(44)が、代表執行役社長に昇格する人事を発表した日本マイクロソフト。就任7年目の樋口泰行社長(57)は7月から代表執行役会長に就任する。米本社ではサティア・ナデラCEOが2014年の就任以来、"モバイル・ファースト、クラウド・ファースト"の旗印を掲げてクラウド、モバイル分野へのシフトを急いでいる。これを受ける形で、「日本でも世代交代し、変革を加速していくタイミングだ(樋口社長)」と、トップ人事に踏み切った。

会長職が設けられるのは、初代社長の古川享氏が1991年から2000年に務めて以来のこと。発表会見で樋口社長は「私と平野は全速力で並走し、飛んでいる飛行機から飛行機へと飛び移るくらいの勢いでやっていく」と、スムーズな双頭体制の始動に向けて、意気込みを語った。

 後任社長は日米ルーツのエース

平野副社長は3月2日付で、執行役専務(マーケティング&オペレーションズ担当)から副社長に昇格。社長就任までの4カ月間を"助走期間"として樋口社長と共同で予算や新組織作りなど経営に携わり、円滑な体制移行を目指す。

平野副社長は、経営管理ソフトを手掛ける米ハイペリオン日本法人社長などを経て、2005年にマイクロソフト(現・日本マイクロソフト)に入社。法人営業やサービスなど主要部門のトップを歴任し、エースとして呼び声が高かった。さらに2011年には米本社の中央・東ヨーロッパ域担当として「バルト海からモンゴルまで」25カ国の責任者に抜擢され、そこでも実績を上げたことが評価された。

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