長蛇の列で3時間待ち「安倍氏国葬」一般献花ルポ 東京・九段の献花台から四ツ谷まで2キロ以上の列
私は一般献花の受付に向かう。そこには、報道陣と内閣府の受付の人々がいた。受付から「献花される方ですか?」との問いかけがあり、「はい」と答えると「入場整理券B」なるものを渡された。そこには「840―850」との文字が記されていた。8時40分から8時50分の間にまたここに並べということのようだ。
整理券には「上記の指定時刻に緑道入口にお越しください。指定時刻より前に入場はできません。また、指定時刻を過ぎると入場が遅れる場合があります。この整理券で入場できるのはお一人限りです」と記してあった。入口で待っていると、朝日新聞の記者から声をかけられ、取材を受けた。
「安倍元首相の功績」「国葬について」「自民党と統一教会との関係」「今日はどこから来たか」「職業は」「何時に起きたか」「普段は何時に起きるか」「花の種類は」などさまざまな質問を15分ほど受けた。
開始時間が近づくにつれて長蛇の列に
7時を過ぎると、私を含めて10人ほどの人が列になっていた。若者の姿はなく、中高年が多い。服装はラフな格好をしている人から、しっかりと喪服の人までさまざま。しかし、私を含め、ラフな服装の人が多い。なかには、自撮り棒で撮影を始めるYouTuber(ユーチューバー)らしき女性もいた。車椅子で並ぶ高齢の女性もいた。
7時30分ごろになると、警官の数も8人ほどになっていた。8時前になると、さらに警官が増員されていた(青森県警、秋田県警、福井県警ほか、地方の警官も動員されていた)。物々しい雰囲気になってきた。報道によると、最大2万人の警察官が動員され、厳戒態勢が敷かれているという。
途中、トイレに行く人もいたが、かなり遠いようで、トイレまで10分は歩いたとのこと(「近くのコンビニのトイレを借りればよいのでは」との声もあった)。並んでいる最中に、近くにいる人と語り合う人もいて、並んでいる人々の中での交流も生まれていた。多くの人が花を持っている事もあるのだろう、大きなハチが飛んでいた。
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