過去70年で最悪の債券売りに終息気配見えず 英国債年初来27%下落、が中銀インフレ抑制優先

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過去数十年で最悪の債券売りに終息の気配は見えない。英国債は年初来27%下落した。インフレ抑制に動く中央銀行は世界経済への投資家の懸念を鎮めることはできない。

投資適格国債・社債の指標であるブルームバーグのグローバル総合トータルリターン指数はピークからの下げが既に20%余りに達し、26日まで8営業日続落した。金融市場の動揺は悪化しつつあり、ポンドが対ドルでパリティー(等価、1ポンド=1ドル)を割り込む方向に賭ける投機的動きもある。

ジム・リード氏らドイツ銀行のアナリストは26日のリポートで、「債券と株式が同時に下落している」と指摘した。世界的な国債の弱気相場入りは過去70年で初めてだ。

  

 

米連邦準備制度を中心に超緩和的だった金融政策の引き締めが急ピッチで進む中で、米国の10年国債利回りは2010年以来の高水準となった。コリンズ・ボストン連銀総裁とメスター・クリーブランド連銀総裁は追加利上げが必要だと発言している。

英国ではポンド急落に伴い英国債への売りが殺到した。事情に詳しい複数の関係者がブルームバーグに語ったところでは、欧州中央銀行(ECB)は、最近の危機で買い入れた約5兆ユーロ(約695兆円)相当の保有債券圧縮に向け、量的引き締め(QT)をいつ開始するかという問題を10月5日にキプロスで開く政策委員会で協議する見通し。その後の一連の会合でも引き続き検討されることになりそうだ。

 

原題:Bond Market Selloff Shows No Signs of Abating With UK Losing 27%(抜粋)

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著者:Harry Suhartono

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