「カップヌードルPRO」CMが小学生を惹きつける訳 木村拓哉と松たか子が共演したCMも好評価

拡大
縮小

最後に、話題性の高いキャスティングが光ったヒットCMを取り上げる。日産は同社のブランドアンバサダーを務める木村拓哉と、軽EV『サクラ』のCMキャラクターを務める松たか子がそろって出演するドキュメンタリータッチのウェブムービーを公開。8月27、28日放送の日本テレビ『24時間テレビ』内でも60秒CMとして展開した。ドラマ『ラブ ジェネレーション』、『HERO』、映画『マスカレード・ホテル』など共演作の多いふたりだが、広告での共演は今回が初となる。

CMは『アリア』の前に立つ木村のもとに、サクラに乗った松が登場するシーンに始まり、「日産は、他がやらぬことをやる。」というコピーとともに高速道路を走行するアリアが映される。運転中の木村が「いいですか」とハンドルから手を離すと、助手席の松が驚きの表情を浮かべ、「アクセルも踏んでないですからね、今」と続ける木村の様子に「ほんとだ」と感心する。ラストは運転を交代した松が木村の指示のもと、ハンズオフ運転を楽しげに体験する内容で、「やっちゃえNISSAN」のコピーで締めくくった。

わずか3回のオンエアながら総合トップ30入り

ふたりの自然な会話やドライブを楽しむ姿を通して運転支援技術「ProPILOT 2.0」の魅力を訴求。キャスティングに加え注目度の高い番組への出稿などが奏功し、わずか3回のオンエアながら総合トップ30入りを果たした。40、50代を中心に得票し、「体験したくなった」「ふたりの素の会話がとてもいい感じ」「昔のドラマ共演が思い浮かんだ」などのコメントが目立った。CM好感要因では「出演者」を筆頭に「商品にひかれた」「時代の先端を感じた」などの項目でポイントを伸ばした。

松が出演する『サクラ』のCMも好調で、今期は16位にランクイン。松とマカロニえんぴつがコラボした楽曲をBGMに、彼女が充電の完了したサクラを運転し、桜の花びらを振りまきながら軽快に街へ向かう様子を描き、成人男女からポイントを獲得。CM好感要因の「時代の先端を感じた」で総合1位となるなど、EVに加わった軽自動車という選択肢に注目が集まったといえるだろう。

次ページ作品別CM好感度ランキングTOP30
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT