ナスダック、終値で5000ポイント突破 2000年以来、15年ぶりに大台復帰
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 2日の米国株式市場は反発。企業のM&A(合併・買収)を手がかりにハイテク株が買われるなか、ナスダック指数が2000年のハイテクバブル以降で初めて節目となる5000ポイントを突破して引けたほか、ダウ平均、S&P500もそろって終値で最高値を更新した。
エバーコアISI(ニューヨーク)のダグラス・ディピエトロ氏は「全く異なる銘柄の構成になっている。実際の利益と売上高が今、ナスダックを動かしている」と話した。
1月の米消費支出はガソリン価格の低下がインフレ圧力の上昇抑制要因となり、2カ月連続のマイナス。一方、個人所得は予想をわずかに下回る前月比0.3%の増加だった。
製造業関連の指標では、マークイットの2月製造業購買担当者指数(PMI)の確報値が4カ月ぶりの高水準となったが、米供給管理協会(ISM)が発表した2月の製造業景気指数は13カ月ぶりの低水準だった。
ダウ工業株30種<.DJI>は155.93ドル(0.86%)高の1万8288.63ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は44.57ポイント(0.90%)高の5008.10。
S&P総合500種<.SPX>は12.89ポイント(0.61%)高の2117.39。
オランダの半導体メーカー、NXPセミコンダクターズ<NXPI.O>は同業の米フリースケール・セミコンダクタ<FSL.N>を買収することで合意。2社統合後の価値は400億ドルを上回る。NXP株は17.3%高となり、フリースケールも11.8%上昇した。
一方、堅木張りフローリング(床材)を販売する米ランバー・リクイデーターズ<LL.N>は急落し25.1%安。カリフォルニア州の健康・安全基準を上回る量のホルムアルデヒドを含む床材を販売したとのテレビ報道が材料視された。
医療器具メーカーの米ボストン・サイエンティフィック<BSX.N>は特殊医薬品会社エンド・インターナショナル<ENDP.O>傘下アメリカン・メディカル・システムズ(AMS)の男性泌尿器・前立腺疾患事業を最大16億5000万ドルで買収すると発表した。ボストン・サイエンティフィックは1%、エンドは2%それぞれ値上がりした。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約64億3000万株で、過去5営業日の平均である63億株を上回った。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1851で下げ1214(比率は1.52対1)、ナスダックが上げ1792で下げ960(1.87対1)だった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 18288.63(+155.93)
前営業日終値 18132.70(‐81.72)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 5008.10(+44.57)
前営業日終値 4963.53(‐24.36)
S&P総合500種<.SPX>
終値 2117.39(+12.89)
前営業日終値 2104.50(‐6.24)
*内容を追加します。
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