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友人がいない人は「おみやげ関係」がわかってない 「本当の友達って何」と悩む17歳への沁みる言葉

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でね、あさひさん。

この究極の選択に答える前に、もし、あさひさんが「みじめでさびしいのはいやだから友達が欲しいんじゃないです。私は本当の友達が欲しいんです」と思ったとしたら――。

では、僕は聞きます。あさひさんにとって、本当の友達はどういう人ですか? もっと簡単に聞くと、「どんな人と友達になりたいですか?」。

好きになるタイプってわりと決まってないですか? スポーツマンだとかイケメンだとか面白いとか賢いとか。友達になりたいのはどんなタイプですか?

自分だったらどんな人と友達になりたいか

あさひさんの相談を読んでいると、どうも、抽象的な友達を求めていて、具体的な友達のイメージがないように思えるのです。

なんだか、恋に恋する純情乙女みたいな感じです。恋に恋している時は、あんまりタイプはないでしょう? ただ、恋人が欲しいと思うだけなのです。

「どんな人と友達になりたいですか?」

例えば、「気が合う人」。なぜ気が合うのでしょう? 気が合うのは理由があると思いませんか? 同じアーティストが好きとか、趣味が似ているとか、興味のあるものが近いとか。

僕は人間関係は「おみやげ」を渡し合う関係が理想だと思っています。

「おみやげ」って言うのは、あなたにとってプラスになるものです。楽しい話でもいいし、相手の知らない情報でもいいし、お弁当のおすそ分けでもいいし、優しい言葉でもいいし、なぐさめでもいいし、マンガやDVDを貸してあげるのでもいいし、勉強を教えてもいいし。とにかく、あなたがうれしくなったり、助かったり、気持ちよくなったりするものやことです。

AさんとBさんがいて、いつも、Aさんは「おみやげ」をBさんに一方的に渡すだけで、Bさんからは何もお返しがなかったとしたらどうなるか、想像してみてください。

AさんはいつもBさんに、面白い話をしたり、ネットの耳寄りな情報を教えたり、元気づけたり、オシャレ小物をあげたり、グチをきいてあげたりしている。Bさんは、ただそれを受け取り、喜び、聞いているだけ。Bさんは、何もAさんに渡してない。

そういう関係は長続きしないと僕は思っているのです。

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【「おみやげ」を渡し合うということ】

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