スタバ、季節先取りの「サクラ」が乱れ咲く 主要各社の春メニューの特徴とは?

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そのファミリーマートからも数量限定で「さくら香るバニララテ もちもち食感白玉入り」のスイーツ系ドリンクが出たほか、デザートブランドSweet+より「春の桜あんみつ」「なま桜もち」が発売されています。

また前述のスターバックス関連としてサントリーからコンビニ限定のチルド飲料「スターバックス ディスカバリーズ さくらラテ with ストロベリー」を発売。ここでもスターバックスのブランド力が強さをみせています。

(アサヒビールのホームページより)

ここまで桜フレーバーの甘いものを紹介してきましたが、既存ブランドの期間限定で桜をモチーフにした商品も多く見られます。

ビールで見てみると、アサヒビールは「アサヒスーパードライ」や「クリアアサヒ」などの主力商品をスペシャルパッケージに。特に「アサヒスーパードライ」は缶全体がピンク色で普段のイメージとは正反対のデザインになっており、売り場で見た際「あれ、スーパードライの新商品?」と思ったほどです。

洗い立てのシャツにも桜

消費財カテゴリでもライオンから、衣料用柔軟仕上げ剤「香りとデオドラントのソフラン アロマリッチ チェリーブロッサム」と、衣類・布製品用香りづけ剤「香りとデオドラントのソフラン アロマリッチ 香りのミスト チェリーブロッサムの香り」が発売されています。この季節は洗い立てのシャツが桜の香りに、ということもありそうです。

最近の「桜」はケーキなどの洋菓子やカフェなどに代表されるように洋風の組み合わせが多くなってきたように感じます。生活が洋風化するうちに桜湯に桜餅(長命寺)や道明寺というよりも、スタバでラテの方がしっくりくるのかもしれません。

古来より日本人は「桜」を大切にしてきました。カフェで桜スイーツも悪くありませんがせっかくの機会、今年の桜は野点とまではいかないものの、日本人らしく風雅に花見酒を楽しみたい筆者です。

石山 真紀 フリーライター・売り場研究家

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いしやま まき / Ishiyama Maki

法政大学卒業後、食品企業で販売の現場に携わる。その後、流通コンサルタント企業へ転身。結婚による退職後、物流業界新聞社、流通業界雑誌社を経て、2008年よりフリー。現在は流通専門誌や弦楽器専門誌などでも取材・執筆・編集に携わるほか、売り場づくりやマーチャンダイジングの研究も行っている。
 

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