東大生絶賛「勉強になるYouTubeチャンネル」3選 「YouTubeだって大人の勉強の役に立つ」ワケ

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最期は、英会話についてのチャンネル、「牧野English【オリンピック通訳の英語上達法】」です。

プロの英語が無料で学べる

これは『一度読んだら絶対に忘れない英会話の教科書』の著者である牧野智一先生の英語の授業が聞けるチャンネルです。

牧野先生は、元アメリカ大統領の会見通訳や、オリンピックのIOC公式通訳などを歴任されてきた人なのですが、その後予備校の先生として英語を教え、さらに今は大学で講師をしている人です。

そのため、「ネイティブがこの英語をどう使っているのか?」という生の視点と、「歴史的に考えてこの英文法がどう成立したのか?」というアカデミックな視点と、「どうすれば英語を理解しやすいか? 覚えやすのか?」という予備校の先生目線の、3つの視点で英語を教えてくれるのです。

例えばみなさんは「unify」という英単語の意味を知っていますか? おそらくちょっと出てこない、という人が多いかと思いますが、語源や英語の成り立ちを考えると、この言葉はすぐに覚えられます。

突然ですが、「ウノ」というカードゲームがあります。ウノはスペイン語で「1」という意味であり、このカードゲームでは最後の1枚になったときに「ウノ」と叫ぶことから、この名前になったと言われています。

そして歴史を見ると、スペイン語はラテン語の影響を非常に強く受けている言語であり、さらに英語もラテン語の影響を受けているので、「uno」とか「uni」という言葉が「1」なのは英語も同じです。

だから「ユニコーン=unicorn」というと、「1つのコーン=角を持っている」ということで「一角獣」という意味になり、「ユニットバス」というと「トイレとお風呂が『1つに(=一緒に)』なっている」という意味になります。だから「unify」は「1つになる」ということで、「統合する」という意味になるのです。

このように、英語の生の感覚と英語の歴史、そして覚えやすさの3つを使って英語を理解させてくれるのが、牧野先生の英語の特徴なのです。

いかがでしょうか? 「動画で勉強すると、生で授業を受けたりするよりも集中力が下がってしまいがち」という人もいるかもしれませんが、しかし逆に、動画だったらいつでもどこでも学べて、かつ一度停止したり早送りしたりもう一度見たりと、勉強の形を自分で自由に操ることができるという利点もあります。

今回紹介したチャンネルをぜひ参考にして、勉強してみてください!

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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