バレリーナ「加治屋百合子」歳を重ねて得たもの 20年以上、第一線で活躍する彼女が語ること
年齢を重ね、経験を積んだことで表現に深みが
── 特に今回は、誰もが名前を知っている『白鳥の湖』。女性を誘うには、うってつけかもしれません。ところで、加治屋さんは以前、インタビューで、「人は歳を重ねるごとに美しくなる」といった趣旨のことをおっしゃっていました。年齢を上手に重ねていきたいというのは、私たちの永遠の課題だとも思うのですが。
加治屋:私は“歳を重ねる”ことにネガティブなイメージがありません。自分より知識や経験のある方とお話させていただくと、とても刺激を受けます。バレリーナという仕事においても、若い頃はただがむしゃらでしたが、年齢を重ね、舞台経験や人生経験を積んだことで表現に深みが出てきて、お客様とのつながりがより密になったと自負しています。
── では、そんな加治屋さんの今後の展望を教えてください。
加治屋:コロナ禍で閉じていた劇場もようやく再開しました。現役のダンサーとして踊りながら、自身の得た経験と知識を次世代に繋げるといったことを続けていきたいです。現役で踊っている今の自分にしか伝えられないことは確実に存在しますから。(文/長谷川あや 写真/内田裕介(Ucci) ヘアメイク/伊藤歌苗)
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