SEIQは7つの質問で構成され、1問目から順番に答えを考えていきます。
2. 私の商品を新しい方法で使うことはできるか?
3. 私の商品が機能する時間や場所を変えることはできるだろうか?
4. 私の商品に何かを新たに結びつけることができるだろうか?
5. 私の商品のデザインや性能を変えることはできないだろうか?
6. 私の商品に“新しさ”を感じるものを加えられないだろうか?
7. 私の商品のまったく違う価値を想像できないだろうか?
一見すると簡単そうな質問ばかりですが、筆者が実際にSEIQを試してきた経験では、「いくら考えても答えを思いつかない……」という状態におちいってしまう人をよく見かけました。
SEIQはシンプルさが売りですが、質問の抽象度が高すぎるせいで、具体的なアイデアを出しづらい面があるようです。
もしSEIQの質問を見てもアイデアが浮かばないときは、どんどん次のクエスチョンに移って考え続けるのがいいでしょう。
あまり深く考え込まず、思考が詰まったらすぐ次の質問に切り替えるのがポイントです。何かおもしろいアイデアが浮かんだら、どんな小さなことでもいいのでメモしておきましょう。
日常的な“問い”の繰り返しが、脳をアイデア製造機に
複数の事例からもわかるとおり、SEIQの問いは、新たな価値を生み出す大きな力を持ちます。いずれの質問も人類の発明史を貫く共通のパターンであり、私たちの祖先は、みな似たような思考法を使って偉大な成果を成し遂げてきたのです。
抽象的な質問が多いため最初はてこずるでしょうが、SEIQの質問は、使えば使うほど多様なアイデアを思いつく確率が上がります。
そもそもSEIQとは、過去の偉大な発明家の思考プロセスを「質問」として言語化したものなので、何度も使ううちにイノベーターの考え方が脳に染み込み、やがて意識せずとも使いこなせるようになるはずです。
その意味でSEIQは、日常的なアイデアトレーニングとして使うこともできるでしょう。
100円ショップの商品、行きつけの定食屋、友人のツイートなど対象は何でもいいので、身の回りのものにSEIQを使いつつ、「ここに別の価値を加えるとしたら?」と。日常的な“問い”の繰り返しは、やがてその人の脳をアイデア製造機に変えてくれるはずです。
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