エルナーの東北拠点は損傷軽微、だた安全性確認のため操業停止【震災関連速報】
車載用やデジタル家電などの基板やコンデンサーを手掛けるエルナーは11日に発生した東日本巨大地震の影響を受けて、東北拠点の操業停止が続いている。
プリント回路の生産を行う福島工場(福島県西白川郡西郷村)は地震直後にラインを停止。保安上の問題もなく、火災の発生もなかった。津波による被害は皆無。工場設備の損傷や建物の倒壊などもなく、一部設備の位置ずれや、軽微な損傷にとどまっている。現在は設備や建物の安全確認のためいったん操業を停止している状況だ。
コンデンサーの生産を行う青森工場(青森県黒石市追子野木)も同じく現在操業を停止。設備や工場の安全性の点検を行っている。人的被害はない。
会社側は被害の把握に全力を挙げている。両工場とも設備の損傷は軽微、電力などのインフラも復旧している。だが、調達先の材料メーカーや取引先の自動車メーカーの被害状況が深刻であれば工場復旧も遅れる見通しがある。
エルナー自身も今回の地震による工場停止によるインパクトは算定できていない。だが、福島・青森両工場は国内電子部品の生産の主要拠点。操業停止による業績面にネガティブな影響を与える可能性が高い。ただ、その詳細などについての算定は現段階では難しい。今後、詳細な情報を得ながら、順次予想を見直す可能性がある。
(伊藤 崇浩 =東洋経済オンライン)
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