【産業天気図・半導体】05年は『曇り』の調整局面だが、底は浅そう

市場の調整は、年明け以降も続いており、多くの半導体メーカーの業績は急悪化した。中でもNECエレクトロニクスは今2005年3月期、上期307億円の営業利益に対して下期はわずか24億円へ縮小。テレビや携帯電話などの液晶画面に使われる駆動用半導体の売り上げ減少が大きなダメージとなった。
 05年はどうなるか。WSTS(世界半導体市場統計)によると、04年比で出荷金額が1%成長になると見込まれている。04年の28%成長と比べると、完全にブレーキがかかる格好だ。ただし、01年のような大きな前年割れ(00年比32%減少)はなさそうだ。当時は、パソコンや携帯電話端末などの受託製造メーカー各社が過剰在庫を抱え、バブル崩壊とともに需給ギャップが大きく広がった。が、今回は早めに在庫調整が進んでおり、深刻な需給ギャップは生じていない。
 「さすがに各社とも4年前の教訓を忘れてはいない。最終製品の在庫調整は05年前半で終わり、年後半から徐々に成長軌道に戻るだろう」と長澤紘一・ルネサステクノロジ会長&CEO。これが業界のコンセンサスである。
【山田俊浩記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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