日本車なのにタイでしか買えない小型セダン5選 セダンは逆に人気、日本未発売の現地生産車たち
2017年に初代ヤリス・エーティブがタイで販売開始となり、現在までに累計販売台数13万3000台を超えるヒットを記録。新型は、「タイ国民の愛車」になることを目指した、まさにタイを代表する、そして日本では買えない日本車と言える。ちなみに新型ヤリス・エーティブの価格は、現地価格で58万4000バーツ(日本円で約220万円)からとなっている。
ホンダ「シティ」はハイブリッド仕様も設定
ホンダもタイでは「ジャズ(日本名:フィット)」をはじめ、2022年7月に海外専売モデルの7人乗り大型SUV新型「BR-V」をタイで導入するとアナウンスし、日本とは異なった車種を展開。その中でも販売好調なのが小型セダンの「シティ」だ。
シティと聞くと、1981~1995年まで国内販売されていたコンパクトハッチバックを思い浮かべるが、こちらのシティは東南アジアをターゲットに開発された別物。1996年から販売されている小型セダンで、海外専売モデルとしては5代目になる。基本はセダンだが、現行モデルではハッチバックも用意していることが特徴だ。
パワートレインは、直列3気筒1.0L i-VTECターボと、直列4気筒1.5L+2モーターのハイブリッド仕様e:HEVの2種類。タイ以外の国では、直列4気筒1.5L i-VTECという仕様も販売されている。パッケージングを聞くと、軽量コンパクトで若者に人気を博したEG型シビックを連想する人もいるかもしれない。
タイ日産の販売台数約25%を占める「アルメーラ」
日産も同様にタイを中心にアジア・オセアニアで販売し、日本では未発売のコンパクトセダンがある。それが、あまり聞きなじみのない「アルメーラ」というモデル。日本で過去に販売されていた「プリメーラ」に似た車名だが、まったくの別物だ。
現行モデルは、2022年3月21日に発表され、ひと目で日産車だとわかるVモーショングリルを取り入れたフロントマスクが印象的。エンジンは、最高出力100ps、最大トルク152Nmを発揮する1Lターボエンジンを搭載する。
グレードは、特別仕様車「1.0 Turbo VL Sportech CVT」を筆頭に、「1.0L Turbo VL CVT」「1.0L Turbo V CVT」「1.0L Turbo EL CVT」「1.0L Turbo E CVT」というグレード設定で、価格は現地価格で51万5000バーツ(約196万円)となる。位置づけとしては、かつて日本でも販売されていた「ラティオ」の後継車にあたり、現行モデルに関しては「マーチ」のセダン版とも言える。ボディサイズは、全長4495mm×全幅1740mm×全高1460mmで、全長こそ短いが全幅で見れば日本の3ナンバーサイズに該当する。
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