日本車なのにタイでしか買えない小型セダン5選 セダンは逆に人気、日本未発売の現地生産車たち
また、特別仕様車「1.0 Turbo VL Sportech CVT」は、オーテックジャパンが開発・設計を担当し、ブラック加飾やシルバー素材をあしらったスポーティなフロントフェイス、15インチブラックアルミホイールなどの専用装備を設定している。比較的幅広い層にマッチするアルメーラだが、より若者を狙ったスポーティモデルとなっている。
日本未発売、個性的なモデルを展示していたスズキ
そのほか、コンパクトカー&セダン&MPVを展示していたのがインドで好調なスズキだ。展示車両は、スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディア社が2021年11月からインドで販売を開始したコンパクトカー「CELERIO(セレリオ)」と、上級セダンの「Ciaz(シアズ)」、ミニバンの「ERTIGA(エルティガ)」だ。今回のコンパクトセダンというテーマとは少し違うが、インド生産モデルを東南アジアでも積極的に展開しているところが印象的だった。
スズキの各車種はインド生産だが、トヨタのヤリス・エーティブをはじめ、ホンダのシティ、日産のアルメーラなどは、すべて東南アジア最大の自動車生産国に成長したタイ生産モデルだ。そのほか、日本国内で販売されている日産「マーチ」や三菱「ミラージュ」、トヨタ「ハイラックス」など、じつはタイ生産というモデルも多い。トヨタやいすゞ、ホンダ、日産、三菱など、日本メーカーの多くがタイに生産拠点を置き、積極的に東南アジアやオセアニア向けに生産も行っている。
そんな自動車産業と経済発展によって若い人がクルマに興味を持ち、購入するという流れは、80年代や90年代の日本に近く、若者が手頃なセダンやクーペを好んで選んでいた時代と重なる。そう考えれば、タイでコンパクトセダンが人気という状況もうなずける。それは今後、タイだけではなく、東南アジアの周辺国に広がっていく可能性も高いだろう。
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