理研ビタミンは東北の3工場で被害。主力のわかめ製品に深刻な影響【震災関連速報】
理研ビタミンは、11日に発生した東日本巨大地震の影響で東北地方にある3工場が被害を受けた。
被災したのは、宮城県多賀野市と岩手県大船渡市大船渡町にあるわかめ製品製造の2工場と、製品原料を生産する宮城県仙台市宮城野区の工場の3工場。全拠点とも津波による浸水など深刻な被害となった。ただ、人的被害はない。
わかめ関連製品を生産する宮城県と岩手県の2工場は「ふえるわかめちゃん」や「スープ」など同社の主力の製造を担っている。同社の売上高765億円(10年3月期)のうち、わかめ製品の売上高は120億円(同)。うち、三陸産わかめを原料とする製品が30億円ある。同社は「3月はわかめの収穫の時期でもあり、大事な時期だった。今後1年間は地震の痛手がある」(理研ビタミン)と原料調達への懸念を表明している。残りの90億円分は中国産のわかめを原料としているが、スープ製品への最終加工は東北の2工場で行っており業績への影響も免れない。
同社は昨年、調達先の問題でわかめ製品の製品回収をしており、11年に入りようやく通常の水準まで回復していたところだった。
(麻田 真衣 =東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら