北海道「月寒あんぱん」人気アニメ商品で得た成果 明治39年に札幌で創業した老舗和菓子屋の挑戦
TVアニメ「ゴールデンカムイ」とのコラボ商品が発売されて約1年が経つ。月寒あんぱんを初めて口にするゴールデンカムイのファンからの「食べてみたらおいしかった」というシンプルな褒め言葉が一番うれしかった、と本間さん。
「ゴールデンカムイのファンの方々が、月寒あんぱんや当社のことまで応援してくれるようになったんです。商品をたくさん買ってくださり『月寒あんぱんが続きますように』と温かいメッセージを送ってくれます。ファンの方が、月寒あんぱんに対しても熱い思いを持ってくださったことは、正直とても驚いています。単に人気にあやかるだけのコラボではなく、深いつながりがあったからこそでしょう」(本間さん)
地域活性化のためJALスカイ札幌とコラボ
本間さんは、創業当時からの味を守り続ける一方で、新商品開発や外部パートナーとのコラボレーションにも意欲を見せる。
2017年に国内線ファーストクラスの機内食やラウンジで月寒あんぱんが採用されたことがきっかけでJALスカイ札幌と協業。日本航空が地域活性化のためにさまざまな活動を行う「JALふるさとプロジェクト」の一環として 、北海道の魅力を伝える商品を共同開発している。
今年3月には、北海道の野鳥シマエナガをモチーフにした上用まんじゅうを発表。5月には、新千歳空港に勤めるJALスカイのスタッフの意見を取り入れたあんこ菓子「あん丸の里セット」を販売開始。月寒あんぱんにも使用するこしあんに、とうもろこしやいちごなどの北海道産食材を練り込んだ。バター、とうもろこし、いちごの3種類の味がセットになっている。「あん丸の里セット」の価格は、3種6個セット(あん丸バター2個、とうきび丸2個、いちご丸2個)で972円(税込)。いちごあんには、夕張郡長沼町のいちごを使用。いちごの収穫はJALスカイのスタッフも手伝った。
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