FBI家宅捜索はトランプ氏の公文書管理に焦点 大統領の公文書はさまつなものでも公共の財産
トランプ前米大統領は在任中、独自の方法で公的記録を管理していたようだ。書類の入った箱を山積みしたほか、文書を引き裂いて話し合いが終わったことを知らせたり、メモをホワイトハウスのトイレに流したりしたことさえあったという。
トランプ氏が退任する際にホワイトハウスから機密書類を持ち出したかどうかを巡り米当局の調査が入る中、トランプ氏の型破りな手法が関心を集めている。米連邦捜査局(FBI)は8日、トランプ氏がフロリダ州に所有する会員制高級リゾート「マールアラーゴ」の自宅を家宅捜索し、トランプ氏への調査は新たな展開を迎えた。
1978年の大統領記録法によると、大統領の公文書は全て、どれほどさまつなものであっても、大統領だけの財産ではなく、公共の財産と見なされる。
機密文書である大統領日報の配布をかつて担当し、そうした慣行の歴史について執筆した経験を持つデービッド・プリース氏は「クリントン氏やブッシュ氏、オバマ氏ら歴代大統領に関して、機密文書を無作為に手に取り、それを持って公邸を歩き回るといった話は1回も聞いたことがない」と述べた。
8日に行われたFBIの家宅捜索は、米国立公文書館が司法省に行っていた要請に関連したもので、機密文書を含む大統領文書がマールアラーゴに移された疑いについて調べるよう求めていた。トランプ氏によれば、金庫まで調べられたという。
今回の家宅捜索が、トランプ氏が刑事捜査に直面する可能性がある他の問題のいずれかと関連があるかどうかは分かっていない。FBIと米司法省は捜索についてコメントを控えた。
原題:FBI Inquiry Renews Focus on Trump’s Haphazard Handling of Files(抜粋)
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著者:Jennifer Jacobs、Gregory Korte
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