Xディアベル・ネラから感じたドゥカティの鼓動 世界限定500台、貴重な1台の走りを体感する
![Xディアベル・ネラのエキゾーストシステム(東洋経済オンライン編集部撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/a/1/570/img_a108791c7d4cd3ccb1111a66b9ba8b0c209695.jpg)
そして、その証として500台中の何台目かをあらわすシリアルナンバーが、ドゥカティ自慢のトレリスフレームに装着された専用プレートに刻印される。
![世界限定500台という貴重なモデルであることを示すシリアルナンバー(筆者撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/1/a/570/img_1a7611baf1f53e76bdb76fd5e7b491cb135966.jpg)
Xディアベル・ネラに搭載されるエンジンは、1262ccの排気量から最大出力160ps/9500rpmを発生し、13.0kgm/5000rpmのトルクで車両重量247kgのマシンを瞬時に加速ゾーンへと導いてくれる。ドゥカティが永きにわたり構築してきた「デスモドロミック・バルブ駆動システム」と「可変バルブタイミング・システム」は、通常エンジンよりはるかに摺動抵抗が少なく、燃焼室での爆発エネルギーをフルに出力へ変換し、圧倒的な加速力を生み出すものとなっている。
力強さと美しさを兼ね備えたパッケージング
レースの世界でも、「速いマシンは美しい」と言われるとおり、ストリートを極めるマシンにもパワーとエレガンスの融合は必要。Xディアベル・ネラは、そんな造り手の想いがカタチとなっている。
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/4/e/570/img_4e5e8446b3b2b620a978e15d9c2776ac222720.jpg)
目の前にたたずむXディアベルは、近年のパフォーマンスクルーザーの代表的なデザインだ。心臓とも言えるエンジンを抱え込むように、しかしながらエンジンと向き合うように、ライダーがエンジンの鼓動を全身で感じながら対話できるポジションは、スポーツバイクとは明らかに違う快適性を備えている。
低いシート高は、あらゆるシチュエーションで取りまわしへの安心感を生み、優れた乗り心地の確保のために設定されたフォワードステップは、スポーツモデルの後退したステップ位置にストレスを感じたライダーに新しいステージを予感させてくれる。
![筆者が載った状態のシートポジション(東洋経済オンライン編集部撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/6/d/570/img_6d527218d850dd49b9d1f814a5bcfa3b281292.jpg)
手前に引かれたハンドルは適切な位置にあり、アップハンドルではなくフラットに近い形状で、ライダーを不必要に前傾にさせない。フロントフォークはイタリアのマルゾッキ、リヤサスペンションはドイツのザックスを採用。筆者が座り込むとしなやかに1Gストロークを取ってくれた。シート高755mmは、身長176cmだと左右の踵がきっちりと地面に届くので、前後サスペンションの沈み込みも含め、ライダーへ安心感を与えてくれる。
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