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まだまだ続く、自動車の生産を縛る「半導体不足」 逆転したパワーバランス、常態化する可能性も

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半導体と自動車の関係は歴史的な転換点を迎えている。半導体業界には、千載一遇の形勢逆転の機会が巡ってきた。

2021年3月のルネサス那珂工場の火災では、トヨタも復旧を支援

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2020年末以来、長期にわたり自動車の生産にブレーキをかけているのが半導体不足だ。長期化した要因は、半導体の発注から納品までのリードタイムにある。

車載半導体で世界首位のインフィニオン テクノロジーズ日本法人の杵築(きづき)弘隆OEM Business Development部長は、「比較的単純な構造の半導体でも4カ月、(複雑な構造の半導体である)レーダーやマイコンでは10カ月かかることもある」と話す。そのため2021年に半導体不足が明らかになって、メーカーはすぐに供給を増やせなかった。

そこへ車載半導体国内最大手・ルネサスエレクトロニクスの那珂工場の火災や、半導体後工程の工場が集中する東南アジアでの新型コロナによるロックダウンなどが輪をかけた。

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