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“EVだけ"にあらがうトヨタ「全方位戦略」の是非 「敵は炭素 内燃機関ではない」は正しいが

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トヨタは水素エンジン車や合成燃料など多くの選択肢に本気だ。

サーキットでアピールする豊田章男氏
サーキットで「敵は炭素 内燃機関ではない」と訴える豊田章男社長(右)(写真:記者撮影)

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富士スピードウェイ(FSW)で6月4、5日に行われた24時間耐久レースは、さながら次世代エネルギー車のアピールの場となった。

トヨタは水素エンジン車と合成燃料で走る車を走らせた。SUBARUやマツダ、日産も合成燃料やバイオ燃料で走る車両で参戦。会場ではほかにも、液体水素を搭載した水素エンジン車(レース参戦車両は圧縮した気体水素を使用)や液体水素ステーションの展示があった。

レーシングドライバー「モリゾウ」として知られるトヨタの豊田章男社長も水素エンジン車のハンドルを握った。その抜群の発信力を生かして「敵は炭素 内燃機関ではない」と集まったメディアやモータースポーツファンに訴えた。

敵は炭素──昨年、耐久レースに水素エンジン車で参戦した豊田社長が打ち出した言葉だ。以降、日本自動車工業会の記者会見などでも、この言葉を使っている。

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