トヨタ初のEVはサブスク方式で販売。しかし、その出足は鈍い。
2022年は日本の自動車メーカーが相次いで電気自動車(EV)を投入する「EV元年」だ。日産自動車と三菱自動車が共同開発した軽自動車EVは6月16日の発売から1カ月以上が経過した7月下旬時点で、受注台数は合わせて約2万8000台と両社の想定を大きく上回る。
トヨタも5月、同社初の量産型EV「bZ4X」を発売。初めてEVを市場に本格投入するとあって注目を集めた。だが、その出足は必ずしも好調とはいえない。
トヨタは個人向けと法人向けを合わせ、年内の納車が可能な第1期分を3000台としたうえで、秋口に第2期の申し込みを受け付け、初年度は5000台分の生産・販売を予定していた。ただ、第1期分3000台に対し、6月中旬時点の受注は約1700台にとどまる。販売会社からは当初、「第1期分は瞬間蒸発する」との声が上がっていたが、ふたを開けてみると厳しい状況が浮き彫りとなった。
個人向けが伸び悩み
トヨタ初の量産EVがなぜ苦戦しているのか。理由は個人向けの伸び悩みだ。
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