家族で文京区から小田原に移住した女性のリアル 便利さと自然に囲まれた環境両方を手に入れた

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立地もよく、小田原駅から歩いて20分ほど。小田原の町も住まいも気に入った望月さんたちは、ほかの候補地を見に行くことはせず、約2か月後にはスピーディーに移住が実現した。

望月さんは、小田原ならではのアクセスの良さにメリットを感じている。実は、望月さんは移住後に転職。コロナの影響もあり、面接はほぼZoomミーティングなどのオンラインだったので、小田原に住んでいることの不便さは感じなかった。新しい職場も都内だが、小田原から東京駅までは新幹線で片道約30分と快適だ。

「今はコロナで週1~3日くらいの出勤ですが、新幹線で座れて1本だから楽ですね。やっぱり週に1度は職場に顔を出して、お互いにコミュニケーションを取ったほうがいいなと思うので、通勤が楽なのは助かります」

通勤に便利なだけでなく、在宅で仕事をしているときは、ちょっとした時間に箱根や湯河原、二宮などに足を延ばすことができる。

知人の畑で農作業を体験。ヤンネ結ちゃんも収穫のお手伝いに忙しい。畑の向こうには山々が一望できる(写真:AERA dot.)

都内に住んでいたころよりも深くなった人との関わり

「朝、子どもを保育園に預けて働いていますが、預けた帰りにちょっと海岸を歩いてリフレッシュできたり、家で仕事をしているときは、ランチ休憩の1時間に夫とバイクで箱根まで往復したり。こういうことができるのはメリットだなと思います」

休みの日は、一家そろって1日中、外で遊ぶ時間がたっぷりとれるようになったのも大きな変化だ。車で10分の大きな公園や、小田原城近くの広場、それに近くの海岸に遊びに行ける。畑を持っている知り合いのところで農作業をしたりと都内ではなかなかできなかった体験を満喫。地域の人たちとの日常的な関わりも、都内に住んでいたころよりも深くなったと感じている。

「周りの人たちが人なつこい印象があります。東京だと隣に誰が住んでいるかも知らないままでしたけれど、こちらでは道端で会った人と『こんにちは』とか、レストランとか飲み屋さんに行っても、お店の人やお客さんたちと話す機会が多くて、東京と比べると人間らしいというか、コミュニケーションが広がった感じがします。お店もスペースが広いせいか、子どもに優しいところが多くて、子連れがだめなお店は少ないですね」

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