家族で文京区から小田原に移住した女性のリアル 便利さと自然に囲まれた環境両方を手に入れた

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「はじめは東京都と埼玉県の間あたりにしようかとも思ったんですけれど、それだとかえって、満員電車で通勤になってしまう。1時間とか30分とか、在来線で満員電車に乗るくらいなら、新幹線通勤のほうがいいんじゃないかなと思いました。座れるなら通勤時間も仕事に使えますし」

新幹線で通勤できる候補地として考えたのは、神奈川県小田原市、静岡県三島市、長野県佐久市。手始めに小田原市に相談したところ、お試し移住体験を紹介された。

「小田原市に申し込んだお試し移住体験は、金土日の週末のプランで、普通の宿泊よりは安く宿に泊まれて、希望すると町を案内してくれたり、質問にも親切に答えてくれるという気軽なプランでした。行く前までは小田原って、なんとなくひなびているのかな?というイメージがあったんですけれど、行ってみたらいいほうに違っていて、『ここなら住めそう』と感じました」

天井の高いリビングで在宅ワークも快適。キッチンからはリビングの窓越しに山と海の景色が見える(写真:AERA dot.)

「住めそう」と感じたポイント

「レストランもいっぱいあるし、ふだん東京で行っていたようなショッピングセンターとか買い物できるところもあって。駅の隣に商業施設や文化施設も作られていて、町の活性化に市が力を入れている感じもいいなと思いました」

2泊3日のお試し移住の最終日に家を見に行った。毎月払っているマンションの家賃を「けっこうな金額の割に意味のない出費」と感じていた望月さん一家は、もし移住するなら、それを機に一軒家を買おうと考えていた。もともとはリノベーション済みの中古の一軒家の購入を予定していたが、ある新築の家に入った瞬間に「ここに決まり」と感じたという。

「そもそも新築で予算外の家だったから、せっかく来たのだから見てみようかという感じで、冷やかし半分で入ったんですけれど、即決でした。2階建ての4LDKの家なんですけれど、2階にリビングがあって、天井が高くて梁が全部見えるデザインなんですね。そのオープン感と、窓を開けたときに山と海がきれいに見えた、その景色が決め手ですね」

次ページ立地もよく、小田原駅から歩いて20分
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