インドは、日本人女性にとって危険なのか 「性的暴行」からの身の守り方

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一方で、観光地以外でも確かに事件は起きています。デリー市内で外国人女性が道を歩いていて、いきなり拉致されて被害に遭った事件がありますが、これは本当に防ぎようがありません。服装に気をつけて、夜は独りで歩くのを避けるなど、当たり前のことを当たり前に行うことが必要ではないでしょうか。

それでも気になる場合、防犯ブザーや唐辛子スプレーのようなものはインドでも入手できるので、そうしたものも必要ということかもしれません。

観光地は普通のインドではない

現地紙の記事の中で見かけましたが、「日本人は単純で愛に飢えた人々である」と日本人妻を持つインド人が表現していました。だまされやすい性質を説明するわかりやすい言葉かもしれません。「純粋」と置き換えることもできます。

ネクストマーケット・リサーチ代表 須貝信一

人にだまされた経験がなく警戒心がないのは日本人共通の国民性であり、それをインド人は知っているということです。被害を受ける瞬間まで目の前の相手信じ続けてしまいます。人生経験の少ない学生の旅行者であればなおさらです。

おそらく旅行者の頭の中は「警戒ばかりしてもつまらない」と感じ、「インド的トラブルに遭遇することもひとつの楽しみ」と考える人も多いと思いますが、観光地は普通のインドではありません。

もし旅行者が旅としてのコミュニケーションを取りたいなら、観光地ではない普通の場所で、受け身ではなく、こちらから声をかけるべきなのです。何かあれば普通の良識ある多くのインド人たちが助けてくれます。

須貝 信一 ネクストマーケット・リサーチ代表

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すがい しんいち

1973年生まれ。法政大学英文科卒業。外資系IT企業、インド関連コンサルティング会社にて取締役として事業の立ち上げ等を経て、現在は(株)ネクストマーケット・リサーチ代表取締役。著書に『インドでつくる、売る(実業之日本社)』『インド財閥のすべて(平凡社)』等。中小企業診断士。ネクストマーケット・リサーチはインド、南アジア新興国の経済情報の提供のほか、進出支援コンサルティング、リサーチ、各種研修などを行っている。

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