ジョンソン英首相は、7日朝に辞任やむなしと悟るまで権力の座に必死でしがみつこうとしていたと認め、第2次大戦の敗戦後も密林で戦った旧日本軍兵士のような行動だったとスタッフに語った。
首相の語り口の劇的変化は何を物語る?
ジョンソン氏が辞意発表の数時間後、午後4時から首相官邸で自らのチームと話をしたと関係者2人が匿名を条件に明らかにした。
首相官邸が出した声明によれば、与党保守党の党首選で新たな首相が選出されるまで政権運営に当たる暫定内閣のメンバーに対し、ジョンソン首相は、新たな政策の実行や「大きな方針転換」を目指すつもりはなく、財政上の重大な決定は次期首相に委ねると明言した。
トーンの劇的な変化は、首相にとって6日夜から7日早朝にかけて急速に破綻を来した状況の展開を物語る。ジョンソン氏が辞任を拒否する中で、減税の発表も首相に近い人々の間で検討されていたという。
ゲームが終わったと観念した後、暫定内閣の空席ポストに充てる人事を決めることにジョンソン氏は7日の午前中の時間を費やした。今後の計画を閣僚らが話し合う中で、「絞首台のユーモア」と呼ばれる絶望的な状況で発せられるジョークが首相の口をついて出たという。