東京BRT、「晴海タワマンの足」本領発揮はいつか 五輪終了後の「第2段階」いまだスタートできず

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プレ運行2次は、虎ノ門・新橋から勝どきを経て東京テレポートまでを結ぶ「幹線ルート」と、晴海・豊洲市場方面への「晴海・豊洲ルート」、そして新橋―勝どき間のみを走る「勝どきルート」の3ルートに路線が増える。新たに整備が必要な停留所は7カ所で、都は2022年1月から3月にかけて施設整備を実施し、工事完了後は「速やかにプレ運行2次が開始できるよう取り組む」予定だった。

だが、停留所の工事に向けて都が今年1月に実施した競争入札は応札者がなく、契約に至らなかった。東京都都市整備局は入札参加者の辞退理由について業者にヒアリングを実施したうえで、「施工箇所が7箇所に点在すること」や「技術者を確保することが困難であること」などが契約不調の要因だったとしている。

これを受け、都は7つの停留所のうち、既存のバス停移設などを伴わず早期に整備できる「豊洲市場前」「有明テニスの森」「国際展示場」の3カ所について随意契約で工事を実施。バスの停止位置に白線を設けたり、乗降口にあたる部分の道路の柵を撤去したりするなどの整備を行った。さらに、5月には残る4カ所の停留所整備について再度入札を実施。都市整備局によると今回は応札者があり、8月ごろには工事に着手できる見込みとなった。

プレ運行2次は10月末以降

都市整備局によると、4カ所の停留所の整備は10月末までに完了する予定といい、プレ運行2次の開始は早くてもその後となる。運行認可などの手続きはこれからで、今のところ具体的な開始時期は決まっていないが、都市整備局交通政策課の担当者は「施設が完成すればなるべく早く実施したい」と話す。

ルートが増えるためバスの増車も必要となる。現在は連節バス1台、燃料電池バス5台、一般のディーゼルエンジンのバス3台の計9台を運用している。プレ運行2次で何台増やすかは「ダイヤの関係もあるため現時点では未定」(都市整備局交通政策課の担当者)だが、運行を担う京成バスによると、準備として5台の燃料電池バスをすでに導入したという。

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