アマゾンで買った商品にベゾスが激怒した理由 「顧客へのこだわり」を最優先する企業文化
地球上で最もお客さまを大事にする会社
アマゾンにはOLP(Our Leadership Principles)という14箇条のリーダーシップ理念があります。このOLPは、管理職やマネジャーのみならず、そこで働く全アマゾニアンにとっての行動の規範であり、価値判断の基準です。
日頃の仕事のみならず、採用、育成、評価、すべてがこのOLPに照らし合わせて実行されます。社員たちは、血肉のようにこの14箇条について理解しています。
そんなOLPの1つ目の理念が「Customer Obsession(顧客へのこだわり)」です。14あるOLPですが、その順番に大きな意味はありません。たとえば5番目の「Learn and Be Curious(学び、そして興味を持つ)」が8番目の「Think Big(広い視野で考える)」より優先されるということはありません。
しかし、この1番目の「Customer Obsession」は、1番目に置かれる理由があります。
アマゾンが全世界で取り組む「Our mission」にも、アマゾンという会社は「Earth’s most customer centric company(地球上で最もお客さまを大事にする会社)」だと書かれています。つまり、なにはさておき、アマゾンは「お客さま」のための企業なのです。
OLPがCustomer Obsession から始まるのは、それだけ重い意味が込められているからなのです。
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