意外と侮れない「外壁タイル」剥落事故の怖さ アフターサービスは使える?事故の責任は?

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夏に大雨や強風などの悪天候が多い近年、外壁にタイルを使用している住まいで気をつけたいこととは(写真:kker/PIXTA)

近年は夏前から、突然の大雨に見舞われるケースが少なくない。とくに夏になると台風により強風、暴風などの被害が発生する可能性も高まってくる。

大雨や強風などの悪天候は、マンションの外壁に大きな影響を及ぼす。中でも、マンションの外壁に貼られたタイルが剥がれ落ちる剥落(はくらく)トラブルが多数報告されている。またタイルが落ちないまでも、浮きなどの劣化が目視で確認されるようになるのもこのシーズンだ。

加えて日差しが強くなる季節でもあり、風雨以外に紫外線の影響も気になるところだ。また不具合のあるタイルが、地震の揺れなどをきっかけに剥落してしまうことも考えられる。

剥落で大きなトラブルに発展も

タイルは建物の耐久性を向上させ、美観にも大きく貢献する。しかし浮きや膨れが目立つようになり、劣化がすすめばやがてマンション住人はもちろんのこと、通行人など第三者が負傷してしまうかもしれない。また周辺の車や住宅の破損など被害はマンション敷地外へ及ぶおそれもあるのだ。

このようなケースではマンションの所有者、つまり管理組合の管理責任が問われかねない。賠償責任が問われた際には、経済的な負担を背負う可能性もある。またマンション自体の資産価値低下にもつながりかねないなど多大な影響が想定される。剥落など大きなトラブルにつながる前に、外壁タイルの不具合にいち早く気づき、必要な対策を行うことが重要となる。

外壁タイルの不具合は経年劣化によるものなのか、それとも施工不良などほかの要因が影響しているのか。実は外壁タイルの不具合の確認時期が竣工後の引き渡しからどれだけ経過しているかによって責任の所在や対応策は異なる。以下、経過年数ごと注意すべきポイントについて詳しく見ていこう。

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