キーエンス「7つの数字」でわかる独自性とすごみ 高年収のほかにも注目すべき数字は複数ある

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⑤500万円

直近のキーエンスの株価は4万7000円台で、売買単位は100株なので最低投資金額は500万円近くが必要になる。

個人投資家が投資しやすい環境を整備するために、東証が望ましい水準として示す「5万円以上50万円未満」と大きな開きがある。

⑥1974年

キーエンス(旧リード電機株式会社)が設立されたのは1974年で、今年で49年目。創業者は現名誉会長である滝崎武光氏(77)だ。

2022年6月の株主総会に参加した株主によると、一言も発言することはなかったものの「『動かざること山のごとし』で存在感は大きかった」という。

創業者の滝崎武光氏。写真は1989年撮影。1987年に株式公開をはたした(写真:週刊東洋経済編集部撮影)

⑦10年

キーエンスの現社長である中田有氏は、創業者の滝崎武光氏から数えて4代目。滝崎氏が2代目の佐々木道夫氏に社長のバトンを渡したのが55歳のときだった。

佐々木氏、三代目の山本晃則氏(現在、キーエンス取締役で特別顧問)ともに、その55歳になる前に社長職を退いている。佐々木氏は現在、ソフト関連企業であるSHIFT(東証プライム上場)の副社長を務めている。

歴代社長の就任年齢をみると、いずれも40代で社長に就いていることがわかる。そして、在任期間は約10年。これが“不文律”であるとすれば、2019年に就任した中田社長は、あと7年近くは陣頭指揮を執ることになる。

緒方 欽一 東洋経済 記者

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おがた きんいち / Kinichi Ogata

「東洋経済ニュース編集部」の編集者兼記者。消費者金融業界の業界紙、『週刊エコノミスト』編集部を経て現職。「危ない金融商品」や「危うい投資」といったテーマを継続的に取材。好物はお好み焼きと丸ぼうろとなし。

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