もっとわかる!「イエベ・ブルベ」色を楽しむコツ 「感性・感覚」を軸に、心に響く色を設定する

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パーソナルカラー診断とは、個人の「肌・瞳・髪の色・顔立ち」をもとにトータルに分析するもので、例のイエベ・ブルベでいくと、これらに黄みを多く含む人をイエローベース、青みを多く含む人をブルーベースと分類する。そして、どちらの色のグループが自分の印象を「よりよく見せるか」を決める。

そのほかに、近年の日本では「似合う色のカラーパレット」を大きく4分類するシステムも比較的広く普及している。

具体的に見てみよう。

たとえば、ピンクでイエベ・ブルベの色を比較すると次のようになる。

「ベゴニア」と呼ばれる色は黄みを多く含むイエベのピンクであり、同じくイエベのグループに分類されるコーラルピンクやイエローグリーンを合わせることで、心理的な心地よさが生まれる。

対する「ピオニー」は青みを多く含むブルベのピンクであり、ローズピンクやライトブルー(いずれもブルベに分類される色)を使った配色は、見た目に心地よい、バランスの取れたものとなる。

「黄みの色」同士、または「青みの色」どうしの配色は、心理的・感覚的に「心地よくまとまる」のが最大の特徴

商業的に考案された色名は、感情に訴える力が強い

世の中にはさまざまな「色名」があるが、筆者はそれを大きく4つに分類して紹介している。

① 国際的な慣用色名
② 日本の伝統色名
③ 商業的な創作色名
④ 物の名前

先に紹介した「ベゴニア」や「ピオニー」は、英語圏で「色名」として成立してから、それなりの年月を経て文化に定着しているため①の国際的な慣用色名に分類される。

③の商業的な創作色名は、ファッション業界で「トレンドカラー(流行色)」を伝えるためにつくられたり、企業が自社製品をブランディングする上で設定される。

デザイナー御用達のPANTONE社の色見本帳の中にも、世界各地のトレンドを分析・研究した上でつくられる新しい色名が多数収録されており、これも③に分類される。

ちなみに伝統的な色名(①や②)が正式な色で、③は違う、というようなことはまったくない。むしろ、③の色名の中にも「多くの人々の間で慣用的に使われているもの」は多く存在する。

次ページその一例となるのが…
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