新ノートPCで判明「アップルシリコンM2」の実力 17万8800円「13インチMacBook Pro」使ってみた

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5) 日本でのベースモデルの販売価格が1万4000円安い(ただしAirで、Proのベースモデルと同様の10コアGPUを選択する場合、Airのほうが2000円高くなる)

6)まったく新しいデザインで、シルバー、スペースグレーに加えて、シャンパンゴールドのような色味の新色スターライト、青みがかった深みある黒の新色ミッドナイトが選択できる

と、かなり多岐にわたる。

新型MacBook Proの優位性

では、M2搭載MacBook Proを選択する理由はどこにあるのか。

冷却ファンを内蔵している点がMacBook Airとの最大の違いとなる。負荷の高い作業をしている際に、マシン内部を強制的に冷却することができるため、高い性能を持続する時間をより長く保つことができる(筆者撮影)

1つは、バッテリー持続時間だ。非常に軽い使い方として、動画とワイヤレスインターネットでも、MacBook Proのほうが2時間長持ちする。

M2チップ自体は同様だが、MacBook Proにはアクティブクーリングシステムが搭載されており、内蔵の極めて静かなファンによって内部の熱を排出する仕組みが備わっている。そのため、特に日本の夏場や屋外で太陽の下での使用を想定する場合、強制排熱ができないMacBook Airでは、熱による性能制限の影響を受ける可能性が高まる。

加えて、極めてタイトになっている納期も気になる条件だ。

MacBook Airはアップルも言うように、最も人気のあるノートブック型コンピューターであり、その魅力的な新デザイン、かつアメリカなどの新学期シーズン(8月末)の商戦に合わせた新製品であることを考えると、争奪戦になる可能性が考えられる。

加えて半導体やそのほかのあらゆるものが供給不足に陥っている昨今の事情を考えると、ストレージを大きくしたり、プロセッサー性能を向上させるなどのカスタマイズを行うと、一気に納期が延びてしまうことは予想に容易い。

カスタマイズしなくても、予め10コアGPUと上位のチップが採用されている13インチMacBook Proは、出先で高性能・長寿命バッテリーを求めるユーザーにとって、より現実的な選択肢となるのではないだろうか。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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