新ノートPCで判明「アップルシリコンM2」の実力 17万8800円「13インチMacBook Pro」使ってみた
2つ目のユニファイドメモリーは、プログラムの処理とグラフィックスの処理で別々にメモリーを持たせてきたこれまでの構造をやめ、1つのメモリーのみをチップと直結させることで、データ転送による速度低下を防ぐ施策だ。
M2ではメモリー帯域幅が100GB/sに拡張され、さらなる高速化が図られている。
3つ目のカスタムテクノロジーとは、例えば機械学習処理を行うニューラルエンジンや、画像処理を行うエンジン、オーディオ処理など、ユーザーがMacでよく行う負荷の高い処理について、CPUではなく専用のプロセッサーを持たせることで、高速化と省電力化に寄与するアイデアだ。これも、スマートフォンの高度化によって培われてきたものだ。
M1とM2を比較すると、M1 Pro、M1 Max、M1 Ultraに採用された動画処理のアクセラレーター「メディアエンジン」が追加された。より高解像度・高圧縮のビデオの編集と書き出しを、スムーズかつ低電力で実現する特性が、アップルシリコンのベースのチップにも搭載されたことになる。
MacBook Airとの比較
アップルはM2搭載の新製品として、13インチMacBook ProとMacBook Airの2つの製品をアナウンスし、Proモデルを先行して発売する。搭載されるチップは同様だが、MacBook Airはまったく新しいデザインと4色展開が魅力となっている。
M2搭載のMacBook Airの優位性は以下の通りだ。
1)サイズが拡大した13.6インチの縁なしディスプレー「Liquid Retina」採用(Proモデルと同様の500ニトの最大輝度を実現し、Proの優位性が失われる)
2)フルHDに対応するFaceTime HDカメラで、よりクリアーなビデオ会議を実現(Proは720pのHD画質)
3)新設計の4ドライバースピーカーの採用で、より大きくクリアーで広がりのあるサウンド体験
4)充電コネクターMagSafe 3を採用し、USB-Cポート2つを外部機器との接続に利用できる(ProにはMagSafe 3非搭載で、充電のためにUSB-Cポートが1つ占有される)
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