「飲み会来ない若手」嘆く上司は仕事ができない訳 悪ガキの「人を動かすテク」は仕事にも使える

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ことは飲み会だけではありません。部下に仕事を与える際にも「いかに部下を動かすか」を考えないと、部下がついてこない時代になりました。

なぜなら、前回の記事(いいかげん「仕事メールの無駄マナー」根絶しよう)で説明したとおり、上司や部下といったポジションの違いが何の意味もなさなくなる傾向が、これからますます加速するからです。この流れには抗いようがないので、役職によらない人心掌握の術を身につけておかないと、リーダーとして立ち行かなくなるのは間違いありません。

「いや、飲み会はともかく、さすがに業務命令にはきちんと従うべきだ。従わないのは部下が悪い」。そう感じる人がいるかもしれません。その意見を否定するつもりもありません。

ただ、現実として、部下にメリットを与え、モチベーションを高められる上司がいるチームのほうがよい成績を出すのは、火を見るよりも明らかです。チームとしてよい成績を残せる上司とそうでない上司、どちらが優れたビジネスパーソンかも、議論の余地はありません。

そして、本当の人格で部下を動かしても、「人格者を装って」部下を動かしても、結果は変わりません。あなたが本当の人格者であれば別ですが、そうでないなら、まさに「口八丁手八丁」を駆使してでも、部下を動かさなければならないのです。

口八丁手八丁がより必要な「プロジェクト型組織」

意識的に「部下を動かす」ことが特に重要になってくるのが、近年、とりわけグローバル企業で増えてきた「プロジェクト型組織」です。私は仕事柄、日本企業でよい成績を残してきたビジネスパーソンが外資系企業に転職し、プロジェクト型組織の運営でつまずいてしまう姿を幾度となく目にしてきました。

ここでプロジェクト型組織とは、各部門からメンバーを募ってチームをつくり、プロジェクトに取り組み、プロジェクトが終了した段階で解散するという仕組みを持った組織です。

このような組織の場合、リーダーはまずチームに必要なメンバーを見極め、そのメンバーを勧誘しなくてはいけません。

もちろん、頭ごなしに「今度、新しいチームをつくるから参加しろ」といったところで、優秀なメンバーに参加してもらうことはできません。プロジェクトの未来やそれにかける熱い思いを伝えるなどして「口説く」必要があります。これができなければ、優秀なメンバーは集まってくれず、プロジェクトを成功に導くことがそもそも難しくなります。

いったんチームができても、優秀なメンバーは複数のプロジェクトに参加していることが多いので、彼らの力を自分のプロジェクトに振り向けさせるよう腐心しなくてはいけなくなります。これもリーダーの大切な仕事なので、おろそかにはできません。

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