インドの大手財閥タタグループと関係強化する、みずほFグループの狙いは?

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 このほかにも、みずほはインド市場への足場づくりを推進している。08年には同国で最大のインドステイト銀行とシンジケートローンやインフラファイナンスの分野などで包括業務提携を行った。自前拠点にはムンバイとニューデリーに支店を設けており、昨年は増資で自己資本を307億ルピー(約550億円)に拡大している。

みずほと同様、三菱UFJフィナンシャル・グループもインド拠点の増強に積極的だ。ムンバイ、ニューデリー、チェナイ支店と3拠点を保有している。資金需要の拡大を受けて、昨年は2度の増資で自己資本を237億ルピー(約430億円)まで引き上げ、新規出店も検討している。

一方、三井住友フィナンシャルグループは04年にインド市場で英スタンダードチャータード銀行と商業銀行サービスで業務提携。昨年はインド大手のコタック・マヒンドラ銀行に出資し、証券や投資銀行分野での業務提携を行っている。

各社各様、有力市場への足場の築き方は微妙に異なっており、今後のさらなる拡大戦略が注目される。
 

(井下 健悟 =東洋経済オンライン)

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