「このままでいいと思う?」と聞いてみる
いかがでしたか。若いうちは、満腹感ではなく飢餓感が必要、という話でした。
これは僕自身が学校の先生に聞かれた質問でもあるのですが、僕はよく、生徒に対して「このままでいいと思う?」と聞きます。それに対して「ダメだと思います」「もっとこうしたいです」と、飢餓感を持って答えてくれる生徒は、東大に向いている生徒だと言えます。
すごく正直な話、僕はこれだけはすごく強かったと思います。偏差値35で東大を目指すなんてまったく考えられないような状態からのスタートでしたが、でも飢餓感だけはとても強かったと思います。
僕の高校時代といえば、英語の成績が100点満点で3点。いじめられっ子で、いじられてばかりのキャラでした。三者面談を3時間やって、先生から「お前は性根が腐ってる」と言われ、部活も3日で辞めてしまうようなどうしようもない人間だったのですが、だからこそ逆に「今の自分が嫌いだ」「なんで自分はこんなこともできないんだ」という劣等感が非常に強かったのを覚えています。
ほかの東大生に聞いても、「満たされて」東大に合格している人って実はすごく少ないんですよね。意外なことに、「兄に対するコンプレックスがある」とか、「部活動の引退試合で負けてしまったのがすごく悔しかった」とか、そういう何かの飢餓感・精神的な傷がある人が東大に合格しているケースが多いのです。
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