「膠原病」早期発見するための知られざる特徴 「消化器や皮膚の疾患」に見えて気づきにくい

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なお、膠原病は中高年女性に多いと言われていますが、男性や若い世代でも発症することもあるため、どの性別・年代においても注意する必要はあります。

では、どのような症状の組み合わせがあれば「膠原病」が疑われるのでしょうか。

一般的に最も馴染みが深いと思われる「関節リウマチ」は、その名の通りまず関節の炎症が主体です。指の第2関節に痛みが出ますが、第1関節には症状が出ないことが特徴です。また朝に手が強張ることが多く、病気が進行すると関節、すなわち手の形が変形してしまいます。

「強皮症」は寒い時に血流が悪くなることで手指が真っ白になるレイノー現象が特徴です。また、皮膚や消化管が硬くなることで逆流性食道炎や下痢を起こしやすくなります。

「ベーチェット病」は口内炎やデリケートゾーンの深く痛い潰瘍のほか、黒目の炎症が起こり失明につながる場合もあります。また、下痢がひどくなるタイプもあります。

「シェーグレン症候群」は涙や唾液の分泌が少なくなる病気です。このためドライアイやそれに伴う角膜障害による眼のひりつき、口の中の乾燥が挙げられます。

じわじわと進行し、気づきにくい

このように、少し列挙しただけでも症状は病気によってさまざまであり、気になる症状があってもすぐに膠原病内科を受診することは難しいかもしれません。

たしかに、膠原病はじわじわと進行し、症状自体も最初は単なる体調の変化によるものと考えられてしまうことから気づかれにくい病気です。下痢なら消化器内科、口内炎なら皮膚科の受診をまず考えてしまうのも当然といえます。

しかし、受診してもなかなか治らず、とくに2つ以上の場所に慢性的に続く症状がある場合は膠原病が隠れている場合があります。ひとつひとつの症状を治療しても全身状態が良くならないときは、膠原病内科の受診を考えてみてもいいかもしれません。

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