小田急車掌が腕比べ「入替合図選手権」なぜ開催? 全車掌区から24人参戦「赤い1000形」手旗で誘導

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国土交通省の「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」には「鉄道信号の現示又は表示により列車等を運転する場合は、鉄道信号が現示又は表示する条件に従わなければならない」と定められている。鉄道信号には信号、合図、標識の3つがある。

電車はすぐに停まらないため、ブレーキの利き具合を考慮しながら停止合図を出す(記者撮影)

このうち合図は「係員相互間で、その相手方に対して合図者の意思を表示するものをいう」とし、車両の入れ替えについては「合図によって行う方法その他の安全な方法によらなければならない」と決まっている。

合図は昼間の場合、普段は乗務員室に備えられている赤色と緑色、2本の旗を用いる。夜間は赤色灯と緑色灯を使う。

どうやって誘導する?

小田急では選手権と銘打ってこの入れ替え合図の技を競うことにした。合図の種類には緑色旗を左右に動かす「合図者の方へ来(きた)れ」、上下に動かす「合図者から去れ」、動かしている緑色旗を大きく上下に1回振る「速度を節制せよ」、赤色旗を表示する「停止せよ」などがある。

頭上で旗を水平にして柄の下の端同士を合わせると「連結」の合図になる。また、列車を少しだけ動かす「僅少(きんしょう)の進退をせよ」は、絞った赤色旗を頭上で動かしながら緑色旗で来れ・去れの動作をする。故障した列車を救援する場合は、50m先から誘導し、5m手前でいったん停止させた後、連結することになっている。

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