国土交通省の「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」には「鉄道信号の現示又は表示により列車等を運転する場合は、鉄道信号が現示又は表示する条件に従わなければならない」と定められている。鉄道信号には信号、合図、標識の3つがある。
このうち合図は「係員相互間で、その相手方に対して合図者の意思を表示するものをいう」とし、車両の入れ替えについては「合図によって行う方法その他の安全な方法によらなければならない」と決まっている。
合図は昼間の場合、普段は乗務員室に備えられている赤色と緑色、2本の旗を用いる。夜間は赤色灯と緑色灯を使う。
どうやって誘導する?
小田急では選手権と銘打ってこの入れ替え合図の技を競うことにした。合図の種類には緑色旗を左右に動かす「合図者の方へ来(きた)れ」、上下に動かす「合図者から去れ」、動かしている緑色旗を大きく上下に1回振る「速度を節制せよ」、赤色旗を表示する「停止せよ」などがある。
頭上で旗を水平にして柄の下の端同士を合わせると「連結」の合図になる。また、列車を少しだけ動かす「僅少(きんしょう)の進退をせよ」は、絞った赤色旗を頭上で動かしながら緑色旗で来れ・去れの動作をする。故障した列車を救援する場合は、50m先から誘導し、5m手前でいったん停止させた後、連結することになっている。
小田急電鉄の「入替合図選手権」
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奥の青で一度停止。手前の青が連結位置。それ以上
進むと衝突を意味するためゼロ点(記者撮影)
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まず赤の三角コーンまで乗車して誘導。その後降車して
線路脇から手旗で誘導する(記者撮影)
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50m手前までは乗車誘導
(記者撮影)
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“停止せよ”の合図
(記者撮影)
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線路脇を徒歩で進み約50m先から手旗で誘導する
(記者撮影)
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“停止せよ”の合図
(記者撮影)
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各動作の前に運転士と打ち合わせをする
(記者撮影)
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”僅少の来たれ”の合図
(記者撮影)
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“停止せよ”の合図
(記者撮影)
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“僅少の去れ”の合図
(記者撮影)
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“僅少の去れ”の合図
(記者撮影)
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“停止せよ”の合図
(記者撮影)
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終了後は採点担当のベテラン社員から
アドバイスを受ける(記者撮影)
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乗務員室で乗車誘導
(記者撮影)
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電車を降りて誘導する場所へ向かう
(記者撮影)
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電車を降りて誘導する場所へ向かう
(記者撮影)
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緑色旗を横に振る“来れ”の合図
(記者撮影)
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“停止せよ”の合図
(記者撮影)
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作業ごとに運転士と打ち合わせをする
(記者撮影)
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“連結”の合図
(記者撮影)
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“僅少の来れ”の合図で5m進ませる
(記者撮影)
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“僅少の来れ”の合図で5m進ませる
(記者撮影)
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“僅少の来れ”の合図で5m進ませる
(記者撮影)
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ブレーキの利きを見越して”停止せよ”の合図を出す
(記者撮影)
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“僅少の去れ”の合図
(記者撮影)
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“僅少の去れ”の合図
(記者撮影)
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競技終了後は見学者らが拍手でねぎらう
(記者撮影)
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優勝した海老名車掌区の鈴木輝星さんの誘導
(記者撮影)
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合図もほぼ完璧で運転士との「打ち合わせ」が
優勝の決め手になった(記者撮影)
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小田急社内から計24人の“選手”が参加した
(記者撮影)
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通常は乗務員室に備えてある手旗
(記者撮影)
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緑色旗と赤色旗で誘導する
(記者撮影)
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“定位”
(記者撮影)
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“来たれ”の合図
(記者撮影)
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“来たれ”の合図
(記者撮影)
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“来たれ”の合図
(記者撮影)
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“来たれ”の合図
(記者撮影)
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“去れ”の合図
(記者撮影)
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“去れ”の合図
(記者撮影)
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”連結”の合図
(記者撮影)
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”僅少の来れ”の合図
(記者撮影)
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”僅少の来れ”の合図
(記者撮影)
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”僅少の来れ”の合図
(記者撮影)
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”僅少の来れ”の合図
(記者撮影)
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”僅少の来れ”の合図
(記者撮影)
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”停止せよ”の合図
(記者撮影)
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”僅少の去れ”の合図
(記者撮影)
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”僅少の去れ”の合図
(記者撮影)
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”僅少の去れ”の合図
(記者撮影)
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”僅少の去れ”の合図
(記者撮影)
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”僅少の去れ”の合図
(記者撮影)
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