実はメロン全国1位、茨城で聞いた「最高の食べ方」 生産者泣かせ「イバラキング」にも挑む達人たち
メロン全国1位は北海道でも静岡でもなく…
ネットメロンを目の前にしたとき、まず思うことは何だろう。
「まるまる1個を独り占めして、がぶっと殿様食いしてみたい」――ではないか。
包丁を入れた途端にしたたる果汁。網目模様から目に飛び込むエメラルドグリーンやパステルオレンジの果肉。鼻腔から脳を刺激するメロンならでは香り。
そんなちょっと特別な果物、メロンと聞いて多くの人が最初に思い浮かべる産地は、夕張メロンや富良野メロンの北海道、あるいは高級マスクメロンやクラウンメロンの静岡県だろう。ところが、実は日本一の産地は茨城県。23年連続でメロンの生産量日本一を誇る。市町村単位で見ると、茨城県鉾田(ほこた)市がナンバー1だ。
毎年3月に発表される都道府県魅力度ランキングでは、最下位の47位がほぼ定位置の茨城県。「いばらき」でなく「いばらぎ」と、読み方すら間違えられがちだが、農業では強さが際立つ。ナシ、ピーマン、コマツナなど生産量1位の品目も多く、メロンもそのひとつなのだ。
一方、メロンは当たり外れが大きい。そう感じている消費者は多いのではないか。あのとき食べたメロンはとってもおいしかったのに、次はイマイチだったりするのはなぜなのか――。
どうすれば最高においしいメロンと出合えるのか。そこで、鉾田市で出荷最盛期を迎えているメロンづくりの匠たちを訪ねて、ナゾに迫ってみた。
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