イオンが距離を置いた、あの国民的キャラ 恵方巻、ケーキ…増え続ける「妖怪」たち

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 節分商戦における妖怪ウォッチ商品は恵方巻に留まりません。豆菓子メーカーのでん六からは節分用の豆「妖怪マス」(2種)が登場。豆の他にシールやミニお面のおまけ付き。1月後半から特設されることの多い節分のコーナーですが、今年は鬼以上に妖怪づくしの節分になりそうです。

スーパーのお菓子売り場では昨年から妖怪ウォッチの関連商品がその存在感を示しています。江崎グリコではポッキーやプリッツといった定番商品と妖怪ウォッチのキャラクターがコラボレーション。東ハトのキャラメルコーンもパッケージにキャラクターをあしらいました。食玩やシール付きウェハース、キャンディ、クリスマスにはキャラクターケーキが並び、年始には妖怪ウォッチの袋や缶に入ったお菓子詰め合わせといった具合で、定番から季節ものまで枚挙に暇がありません。

妖怪効果で売り場も活況

かつてのポケモンブームのように、アニメとゲームのメディアミックスで一気に人気を集めた妖怪ウォッチ。昨年はマクドナルドが同社のオリジナルカレンダーのキャラクターを「ポケットモンスター」から「妖怪ウォッチ」に切り換え、そのカレンダー販売数が発売から2週間で150万部を突破しギネス記録を更新したことでも話題となりました。

お菓子市場は少子高齢化に伴い、マーケットが縮小気味。そんな中、妖怪ウォッチ関連の商品が増えたことで売り場も元気を取り戻しつつあります。シールなどのおまけが付いている商品が多いのも特徴のひとつで、これがコレクター気質を刺激し、リピート購買にも繋がっています。

子どもにおねだりされてカゴに入れる親御さんも多く、「妖怪ウォッチ」をコーナー化している売場もあるほど。あるスーパーの売場担当者の方も「今は『妖怪ウォッチ』様々ですよ」と話しており、かわいい妖怪たちが売り場を席巻する展開はしばらく続いていきそうです。

石山 真紀 フリーライター・売り場研究家

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いしやま まき / Ishiyama Maki

法政大学卒業後、食品企業で販売の現場に携わる。その後、流通コンサルタント企業へ転身。結婚による退職後、物流業界新聞社、流通業界雑誌社を経て、2008年よりフリー。現在は流通専門誌や弦楽器専門誌などでも取材・執筆・編集に携わるほか、売り場づくりやマーチャンダイジングの研究も行っている。
 

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