「全国初めての猛暑日」5月に35℃を超えた理由 インドで50℃に迫る高温、国連が気温上昇に警鐘
ここまで気温が上がったのはなぜでしょう。
1つは、上空に暖気が流れ込んでいました。
こちらは5月29日の上空1500メートル付近の暖気です。
東北から西日本にかけて広い範囲が薄いオレンジ色の12℃以上となりました。オレンジ色で示されている15℃以上になったところもあり、平年よりも暑い空気に覆われていました。
ただ、暖気だけを見ると、沖縄のほうが暑くなりそうです。
気温が上がったもう1つの原因は、よく晴れて強い日差しが照りつけたことです。この時期は日差しのパワーが増しています。
さらに、関東の内陸で特に気温が上がって35℃以上の猛暑日になったのは、フェーン現象が関係しています。
山を越えた暑い空気が吹きおろすフェーン現象により、気温が押し上げられました。
今年4月に東北で真夏日になったときなど、極端に暑くなるときにはフェーン現象が関係していることが多いです。
インドで熱波 50℃近い高温になった理由
5月のインドは、気温が50℃近くまで上がったところがあり、日本を上回る猛烈な暑さに見舞われました。これはラニーニャ現象が影響しています。
インドでは3月から5月が1年で最も暑い時期です。
さらに、今年はラニーニャ現象によって、偏西風がインド付近で北偏したため、インドに暖気が流れ込みやすくなり気温が上がりました。
インドの首都デリーで49℃以上となった5月15日の上空の暖気の様子です。
ニューデリー付近は、上空1500メートル付近で30℃以上の暑い空気に覆われていました。
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