コレで約400万円、急騰「ターコイズ」奥深い投資術 おしゃれ要素だけではない、本当の価値を追求

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“天然”のターコイズは希少

──まず、市場で価値が認められているターコイズとはどういうものなのでしょうか?

「前提として、無加工、未処理のものです。ターコイズは、多孔質で気泡が多く、ダイヤモンド等の貴石ではなく半貴石で硬度の問題もあり、そのままだとジュエリーとして成り立たないものも多いのです。

そのために、プラスチックで埋めたり、色を染めたり、電気処理をしたりして硬度を上げるのですが、そういった処理がされてしまうと石の希少価値はなくなります」。

──より自然に近い石に価値があるということですね。

コレクターが認めるターコイズは、基本的に“天然”である(写真:OCEANS編集部)

「そうです。天然で十分な硬さがあって輝きのあるもの。それが本当に価値のあるターコイズです」。

──それを採掘するのは、大変なのでしょうか?

「加工されていないものは、全体の数%と言われています。しかも本当に価値あるジュエリーとして成り立つものを突き詰めていくと、数千粒に1つというような割合ですね」。

──世界中のコレクターがそれを狙っているわけですね。

重ね付けしても、どこか品があるのもターコイズの魅力だ(写真:OCEANS編集部)

「はい。今、市場で最も価値があると考えられるのは、ローンマウンテンというネバダ州産の石です。中でも1969〜1971年の3年間に採掘されたものが、いちばん評価されています」。

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