ホンダ、それでも原付バイクにこだわる事情

低迷する国内2輪市場で新車攻勢

1月16日の発表会で展示された歴代の「タクト」

市場の縮小で商品のラインナップが減り、消費者への訴求が弱まり、さらに市場の縮小を招くという悪循環を繰り返してきた側面もある。

ただ、悪い話ばかりでもない。余暇でバイクを楽しむ中高年層を中心とするリターンライダーが増え、趣味性の高い軽二輪車(125cc超、250cc以下)や小型二輪車(250cc超)は盛り返している。バイク全体の販売台数は2010年には38万台まで落ち込んだが、2014年には41万台まで回復している。

昨年は12年ぶりの新型車投入

しかし、メーカーにとって頭が痛いのは、バイク販売の過半を占める50ccクラスの低迷だ。当面はリターンライダーをターゲットにした販売で下支えできるが、メーカーには若者を中心に新規需要を開拓しなければ、全体の需要が先細るという危機感が強い。

2014年には、経済産業省が「2020年までに国内バイク販売台数100万台回復」という政策目標を掲げ、それに呼応する形で国内メーカー4社や業界団体は振興策を打ち出している。

ホンダは昨年、50ccスクーターとしては12年ぶりに新型車の「ダンク」を投入した。軽量化して環境性能を高めた新開発エンジンを搭載、スマートフォンの充電ができるUSBポートを装備するなど高校生を中心とした若年層を意識した。年間の販売計画台数を2万5000台に設定したが、実績は約1万台にとどまる。価格が20万8950円(税込み)と50ccスクーターの中では高いことがネックのようだ。 

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