九州、北関東で競合を圧倒してきたコスモスが、いよいよ首都圏攻略へ本格的に乗り出す。これまでの勝ちパターンは、神奈川でも通用するか。
「コスモス旋風」は神奈川でも吹き荒れるか。分水嶺となる戦いが、箱根駅伝の中継所でも知られる平塚で始まった。
4月25日の14時ごろ、2日前にオープンしたばかりの「ディスカウントドラッグコスモス四之宮店」(神奈川県平塚市)は平日にもかかわらず、多くの客でにぎわっていた。40台分の駐車場はほぼ満車で、外壁に書かれた「365日毎日安い!」の文字が真っ先に目に飛び込んでくる。
店内でとくに混み合っていたのが、冷凍食品やパンなどの食品コーナー。オープンセールとして、東海漬物の「こくうま熟うま辛キムチ(320g)」が税込み98円、タカノフーズの「おかめ納豆極小粒ミニ(3パック)」が同55円で販売されていた。
目と鼻の先に強力なライバル店
店舗を運営するコスモス薬品は、九州が地盤のドラッグストアだ。売り上げの半分以上を食品が占める、フード&ドラッグの代表格である。多店舗展開を開始したのは1993年。同業の中では後発組だが、2020年度の売上高は7264億円でドラッグ業界3位に付ける。
九州から徐々に勢力を東に広げ、2020年からは群馬や栃木など北関東で出店攻勢を強めてきた。そして2021年から、東京郊外や神奈川などへの進出を始めている。
いよいよ首都圏攻略に乗り出したコスモス。四之宮店はその命運を左右する天王山となりそうだ。
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