オーケー、値上げ局面でも「毎日安売り」変えない 調剤併設店を増やしてドラッグにも徹底対抗

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花王製品の販売中止で注目を集めたオーケー。食品や日用品の値上げが相次ぐ中、二宮社長は特売に頼る戦略へ転換する予定はないと断言する。

EDLPの代表格であるオーケー。停滞気味の食品スーパー業界で高成長を続けている(撮影:今井康一)

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花王製品の販売中止や関西スーパーマーケットの買収合戦で一躍脚光を浴びた、格安スーパーのオーケー。日替わりの特売を行わず、毎日低価格で商品を提供する「EDLP」(エブリデー・ロープライス)の代表格だ。関東に130店舗以上を展開し、売上高は5000億円を突破。有力食品スーパーのサミットやマルエツを上回る。
だが、その地位は決して安泰ではない。2022年に入ってからは、食品・日用品メーカーによる値上げの発表が相次いでいる。食品スーパーは通常、特売の頻度を下げたり、対象商品を絞ったりして仕入れコストの上昇に対応するが、EDLP型の企業は販売価格を上げるか取扱商品を切り替えなければ、利益が圧迫されかねない。
さらに関東では今、ドラッグストア大手が食品の取り扱いを強化。中でもスーパー各社が恐れる九州地盤のコスモス薬品は、東京都や北関東などで続々と出店している。
厳しい戦いにどう立ち向かうのか。オーケーの二宮涼太郎社長を直撃した。

一方的な厳しい要求はしない

――2月に花王製品約500品目のうち145品目の販売中止を発表し、注目を浴びました。

花王様の販売会社である花王グループカスタマーマーケティングは、弊社との取引が大きい会社が加入する「オーケー会」に入っており、引き続き大きな取引をしています。

売り場のスペースには限りがあるため、取扱商品の改廃はいつも行っている。今回の件はメーカー側の値上げとは直接関係なく(編集部注・花王はベビー用紙おむつを4月から1割値上げするなど戦略的値上げを進める方針)、販売数量などを検討したうえで取り扱う商品群を見直しました。

ただ、お客様の中には、弊社が花王の商品を全部やめるのではないかと思った方もいました。そのため中でも要望が多かった(アタックなどの)衣料用洗剤など、相対的に販売数量が多い商品の取り扱いを再開しました。

――花王側の値上げは直接関係ないとのことですが、メーカーや卸からは「オーケーとの価格交渉は厳しい」という声が上がっています。

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