オーケーとの買収合戦を経て、関西スーパーと経営統合したエイチ・ツー・オー リテイリング。争奪戦で掲げた拡大計画は実現できるのか。キーマンを再び直撃した。
「利益8割増」は実現可能だ
――H2O傘下のイズミヤ、阪急オアシスとの経営統合議案を諮った2021年10月の関西スーパーの株主総会で、超僅差での可決となったのには驚きました。
なんとか議案可決に必要な3分の2のご賛同はいただけると思っていたが、ここまでの僅差になるとは予想していなかった。(関西スーパーの株主でもある)食品卸のお取引先には、いろいろと難しいお立場があったのではないだろうか。
――3社を束ねる中間持株会社の関西フードマーケットが2月1日に発足しました。まず何から着手しますか。
関西スーパーや阪急オアシス、イズミヤが持っているポテンシャルや課題は何かということを、まずは細部に入って共有していきたい。それがわかったうえで、設計図を描かないといけない。現在の統合計画は、基本的にはそれぞれの会社の計画を結合したもので、シナジーはまだ織り込んでいない。
これから各社が話し合う場も早急に設けて計画を詰めていく。関西フードマーケットの中期的な計画として、2022年の5~6月ぐらいの決算発表のタイミングの頃にお伝えしたい。
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