H2Oとの経営統合案が薄氷で可決した関西スーパー。しかし総会では、統合後の事業計画をめぐり株主から疑問の声が相次いだ。勝利を手にした先で茨の道が待ち受ける。
ギリギリ「可決」を勝ち取った。
食品スーパー中堅の関西スーパーマーケットは10月29日、兵庫県伊丹市で臨時株主総会を開催した。その場で諮られたのは、同社の筆頭株主であり、阪急阪神百貨店の親会社であるエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)との経営統合案。特別決議として議決権の3分の2(66.66%超)以上の賛成が必要なのに対し、賛成率は66.68%と、薄氷の可決となった。
これを受け、関西スーパーは2021年12月にH2Oの傘下に入った後、H2O傘下の食品スーパー2社(イズミヤ、阪急オアシス)を子会社化する。中間持ち株会社として上場を維持し、2022年2月には「関西フードマーケット」に生まれ変わる予定だ。
この統合案をめぐり、「待った」をかけたのが関東を地盤とする格安スーパーのオーケーだった。
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