関西スーパーマーケットは筆頭株主であるエイチ・ツー・オー リテイリングとの経営統合を発表した。が、第3位株主のオーケーはこれに反対。さらに自社がTOBを行う”代案”まで開示した。背景に何があるのか。
背景に創業者同士の親交
――関西圏に地盤を置くスーパーが複数ある中、なぜ関西スーパーなのでしょうか。
関西スーパー様は近代スーパーマーケットの先駆的な存在。創業者の北野(祐次、故人)様と弊社創業者の飯田(勧会長)との親交もあり、30年くらい前に関西スーパー様で勉強させていただいた人間が、今の経営陣の中にもいます。
関東の次は関西に進出したいと考える中で、関西スーパー様には本当にお世話になり、地元のお客様に支持されていることも重々承知しておりました。関西スーパー様と一緒に関西で何かやりたい。それがいちばんの根底にあります。
――2021年6月から子会社化を提案していたとのことですが、8月末にH2Oと関西スーパーの経営統合が発表されたときの心境は。
公表には率直に驚きました。もう1つの案があるとはまったく知らなかったので、精神的な衝撃がかなり大きかったのは事実です。
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