コカ・コーラの「値上げ」に戸惑うライバルの本音 追随値上げできずに「がまん大会」の様相

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飲料業界のトップを走るコカ・コーラBJHが値上げを決断した。ただ、その背景には競合他社が追随しにくい独特の構造があった。

コカ・コーラBJHは、5月から容量1.5リットルと2リットルの出荷価格を引き上げる(記者撮影)

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「昨今の厳しい競争環境下でこのような決断は難しかったが、持続的な成長のためにも必要なこと。リーダーシップをとりたいという強い思いで決断した」

2月14日に行われたコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス(コカ・コーラBJH)の決算説明会。カリン・ドラガン社長は冒頭のように語り、胸を張った。

同社は2月8日、「コカ・コーラ」や「綾鷹」などの大型ペットボトル製品の値上げを発表した。砂糖や容器など原材料の高騰を受け、容量1.5リットルと2リットルの出荷価格を5月から5~8%上げる。

コスト高は他社も同じ状況であり、トップメーカーの値上げは、飲料業界にとって本来歓迎されるものだ。実際、ほかの食品メーカーでは業界リーダーの動きを追う形で値上げが進んでいる。だが、飲料業界の様子は異なる。今のところ、追随するメーカーがないのだ。

株式市場からは値上げを求める声

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