業界再編で揺れるドラッグストア。その一方でスーパーなど小売り異業種への侵食を進めている。

石岡のコスモスの店舗(写真:記者撮影)
関東の小売業でサバイバルが始まるーー。多くの業界関係者が口をそろえてこう話す。
一体何が起きているのだろうか。その最前線に迫るべく、東京駅から特急列車「ときわ」に1時間ほど乗車し、訪れたのは茨城県の石岡駅。
駅を降りてタクシーに10分ほど乗ると、眼前に異様な光景が広がり始めた。売り場面積が300坪を超えるような大型ドラッグストアやスーパーが乱立しているのだ。
その店舗とは、「ドラッグストアトライウェル石岡東光台店」、「ウエルシア石岡東光台店」、「ベイシアスーパーマーケット石岡東光台店」、「ディスカウントドラッグコスモス 東光台店」だ。石岡は、4店舗が徒歩5分圏内にある超激戦区である。
同地域ではもともとトライウェル、ウエルシア、ベイシアの3店舗だったが、ディスカウントドラッグコスモスを運営するコスモス薬品が2021年7月31日に殴り込みをかけた。
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